慶 禧 萬 福
謹んで年頭のご挨拶を申し上げます。旧年中は誠にありがとうございました。
昨年の制作仕事では「学校が始まるのが死ぬほどつらい子は、学校を休んで図書館へいらっしゃい」のツイートで注目された地元図書館が校正の心強い相棒でした。ウェブでの検索・予約など貸出はスムーズで、借りた本にもついつい没入します。
時代は言葉をないがしろにしている―
あなたは言葉を信じていますか。
長田弘さんの詩「最初の質問」の一節です(『長田弘全詩集』みすず書房、2015年4月より抜粋)。「詩を胸中に置く」(『本に語らせよ』幻戯書房、2015年8月、61頁参照)ことにより自らのあり方を見つめることを教えてくれた詩人の指摘と問いかけは、とりわけ深く重く感じられます。
さて、昨年は合同会社という会社形態の下、おかげさまで各界の第一人者となる先生方のお世話になり、DVD『改正会社法に対する実務対応』(講師:葉玉匡美弁護士)をオリジナル収録して発売。動画を組み込んだ『ほぼ電子えほん・アニメ付き 瞬間! 疲れとり体操』(片山洋次郎,絵:わかばやしたえこ)を電子書店 iBooks Store から無事リリースできました。
冒頭の詩の別の一節などなどを密度濃く織り込みながら、季節の彩りもゆたかなエッセー集として計24編のご法話を紹介する『浅草寺diary (ダイアリー) -名作散歩で親しむ仏教-』(浅草寺寿命院住職 壬生真康)(以上、敬称略)は今年初頭から電子版、その後は紙、電子英訳版と順次刊行の運びとなります。
本年も相変わりませずご指導ご鞭撻を賜りますよう、また格別のご愛顧を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
2016年 元旦
合同会社 公硯舎
代表社員 竹 内 拓 生