新 春 万 福

 謹んで年頭のご挨拶を申し上げます。昨年も大変お世話になり、誠にありがとうございました。

 小社としては “かっこちゃん” こと山元加津子先生のご執筆を賜り、『みみずと魔女と青い空 大人になったわたしから小さいころのわたしへ』 を刊行いたしました。本書では加えて、こばたけちかこ先生より130点! の挿画をご提供いただき、うち80余点を収載できました。かっこちゃんのお話とこれに沿って登場するやさしく心あたたまるイラストの数々が相まって、本当におかげさまで好評を博しているようです。


 こばたけ先生は、かっこちゃんの元生徒である息子さん・一馬さんと連れ立って、かっこちゃんの元同僚で脳幹出血により倒れられた “宮ぷー” さんこと宮田俊也先生の一人暮らしとリハビリをかっこちゃんとともに支えておられます。
 本書にもかっこちゃんご自身の記述がございますが、出会いは本当に不思議で大切な宝物ですね。そうして、本書も誕生しました。
           
 両先生は石川県にお住まいで、出張した際には県内の書店をご訪問しておりました。ゆったりとした構えのお店が車で10分も走ると現れて、それぞれにぎわっている様子です。カフェ併設の店舗も多く、朝7時から営業して出勤前のお客を呼び込んでいるなど、東京とはまた異なって “ゆたか” な書店事情に接してまいりました。

 さて、本書はその内容とともに 「厚手の用紙にフルカラーでイラスト満載」 と、お子さんを意識した仕様となりました。ぜひお若い方々に手に取っていただきたく思いますが、ご高齢の方々のお心にもさまざまな角度から響くものがある旨、お寄せくださった愛読者カードより伺っております。
 昨年刊行の 『浅草寺diary 名作散歩で親しむ仏教』 とともに、より多くの読者様に愛読書のひとつとして、末永くお手元に置いてくださいましたら幸甚と存じております。

 本年も心身の領域に着目して愛と平和、幸せとは何かを考えてまいります。相変わりませずご指導ご鞭撻を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

 2018年 元旦

LogoColorTextBelow合同会社公硯舎
代表社員  竹内拓生