一陽来復・大安の日に-2

 謹んで年頭のご挨拶を申し上げます。昨年もお世話になり、誠にありがとうございました。おかげさまをもちまして本日1月21日(土・大安)、設立より満8歳となりました。

 2021年・2022年と本欄ではメディア、端的には地上波テレビを念頭に置いて「情報提供があまりにも一面的になっていますよ~!」とお伝えしてまいりました。昨今では名古屋・CBCテレビ、神戸・サンテレビなどが懸念すべき事態の進行を報じてくれるようになっています。

 と少しだけ安心したのも束の間、2022年末にはいわば「軍事版のODA」を措置するという一報が。12月16日閣議決定「国家安全保障戦略について」の予算案化について、記者の質問に答える12月27日付・林外務大臣会見記録「安全保障能力強化支援のための新たな無償資金協力の枠組み」(外務省ウェブサイト)が分かりやすいものと思われます。一斉に報じられた「防衛増税」に埋もれ、取り扱ったのは新聞メディアでおそらく日経・時事・毎日程度、論評には及んでいません。

 “愛と平和” を希求する小社においては「一気に本丸に踏み込まれた」感が強くあり、新春ジョークとしてではなく、お伝えしておきたいと思いました。大半のマスメディアが本来的な機能を依然として発揮していないなか、この問題に関しては元NHKアナウンサー『堀潤のニュースレター』における2022年12月17日付「安保3文書 なぜもっと語らない? 『私たちが読むべき』伝わっていない13の注目箇所」の指摘・視点が非常に大切であると考えております。

 ここに2021年に申し上げたことを繰り返して掲げます。「常識に照らしておかしいと思ったこと、ちょっとした疑問を感じたことを調べてみましょう。テレビ・新聞以外にも情報はたくさんあります。たくさん集めて、吟味しましょう。考えてみましょう。このような結果得られた自らの判断に基づき、他の人々に迷惑はかけないようにしながら、一人ひとりが自分の行動を決められる社会であってほしいと思います」――素朴な疑問や小さな違和感を大切にして、自ら調べる、自ら考えてみるようにいたしましょう。

 小社独自にお伝えしてまいりたいこと。近年継続してご案内している壬生真康先生『浅草寺diary 名作散歩で親しむ仏教』“電子英語版” の刊行を始めとする出版活動によりご覧いただけるようにしてまいります。本年が真によい年となることを心から願いますとともに、皆様には変わりませずご指導・ご鞭撻を頂戴いたしますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

 2023年1月21日

LogoColorTextBelow合同会社公硯舎
代表社員  竹内拓生