『浅草寺diary』の世界観を「紙」で表現
小社初の通常書籍は全国書店でお求めいただけます

  電子版の刊行から約2か月を経過して「紙」による通常書籍が出来ました。新設・小規模の出版社には頭がイタい流通上の懸念は取次の「大学図書」様(東京都千代田区神田駿河台)が払拭してくださり、おかげさまで全国の書店でお求めいただける1点となりました。
 本日2016年4月21日(木・大安)は「初版第1刷発行」と奥付に記載した記念日です。実際のところは早い書店様で3月30日ころから発売開始となりました。

 浅草寺にお詣りにいらした“ついで”のお求めには、小社の次のページ冒頭にご紹介した書店様が便利です。
→ http://koukenshapub.com/ja/?page_id=693
 インターネット系の書店様でしたら、本日時点では迷いなくこちらをお薦めいたします。とある著名書店様ですと「通常3~5週間以内に発送」となってしまいます……。
→ http://honto.jp/netstore/pd-book_27799105.html

 2016.05.03【追記】 こちらも是非ご活用ください♪
→ http://www.amazon.co.jp/gp/product/4990846125

 

カバー画像・帯付き 本書の制作にあたっては、ご執筆の壬生真康先生はもちろん、「待宵」という水彩画の作品について本書のためにその一部をカバー装画として提供してくださった下田冬子先生に格別の御礼を申し上げます。
 木版画家の沙羅先生にも口絵1「藤とキチョウ」を収載させていただくにあたり、「作品を4色掛け合わせの印刷で再現する」という点では、下田先生に頂戴したと同様のご寛恕を賜りました。
 また、金龍山浅草寺様においては口絵2の原版となった写真をご提供いただきましたほか、本書内で掲載する東京スカイツリー以外の7点の写真はすべてご許可のもと、山内での撮影が叶ったものです。

 さて、このたびは〔電子版〕を刊行した後に「紙」の書籍を制作するという初めての経験ともなりました。電子版では「ならでは」の用語解説を織り込みましたが、本来的な方向性との違和感が残りました。この違和感、一言でいえば「しっとりと味わっていただきたかった」本書の世界観を、今回は使用用紙の組合せにより、それなりに表現できたものと考えています。

 その用紙の選定では「中和印刷」様(東京都中央区入船)における田邉麿奈美さんに大いにお世話になりました。田邉さんとは『会社法マスター115講座』というベストセラー法律書!? の制作を開始したとき以来10年のお付合いとなりますが、本書では、費用面をも勘案した用紙の絞込みをお任せしたほか、この10年では初めて、その色味も一緒に検討していただきました。
 同じ用紙であってもどの色味のものを用いるか、さらには、その用紙に見合う刷り色をどうするか。田邉さんとわたくしがそれぞれ選び出したうち、実に8割方は田邉さん選定の色味にわたくしが乗っからせていただいた恰好です。

 ある方が「帯の色どりが本とマッチしてきれい」とお伝えくださった帯の色味も、カバーの色校正の際にわたくしが「下品でない紫色」と仮にお願いしたところ、気を利かせて混ぜてくださったのが、まさに今回の色味でした。3種の色味をご覧になった壬生真康先生も即断即決のブルー。本当になじんでくれています。
 もちろん「本文(ほんもん)」自体の美しい印刷、カバーや口絵の色味の再現、高精度な断裁・製本などなど、田邉さんのおかげです。

 本書では、プロトタイプも含めて相当数のカバーデザイン案が考案されました。関係者からのヒアリングを踏まえた数次に及ぶデザイン変更、わたくしからの微細すぎる諸調整に根気よく、かつ快く対応してくださったのはデザイナー・白井洋子さん(STN)です。
 白井さんには本書の書店様用注文書、読者様向けチラシの制作、ウェブ用のデータ制作などなどプロモーションの観点からも、有益な示唆とともに数々の制作物を手際よくこなしていただきました。

 本書の刊行が現実のものとなるようにお力添えを頂戴したすべての皆様に改めて厚く御礼申し上げます。誠にありがとうございました。
 そして、何かしらのご縁で本書をお手にしてくださった読者の皆様へ。今後末永いご愛読を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

 

◎本書に関する書誌情報

浅草寺diary 名作散歩で親しむ仏教

著 者:浅草寺寿命院住職 壬生真康
定 価:1,500円+税
体 裁:四六判・並製 総頁188頁
発 売:大学図書 電話:03-3295-6861
発 行:公 硯 舎 電話:090-7727-8889
ISBN 978-4-9908461-2-1